静寂と鼓動に合わせてみる
金木犀の花の香りもひと段落したら
あっという間に、冬っぽくなりました。
私の家の周りは、たくさんの樹々と少し小高い山に囲まれており
常に、木とは密接な生活をしております。
毎日毎日、ほとんど同じ場所から同じ景色を眺めていますが
一度として同じ景色だったことはないです。
微かな葉の色の違い、そしてそれを取り巻く風のうねり
空と雲たちは、一瞬一瞬でもう違う色を織りなしてくれます。
その自然の中で、目を閉じるとき
静寂と鼓動の間に立つ感覚になります。
静寂と言っても
樹々のざわめきだったり、山と風のうねりだったり
自然の織りなす音があります。
樹々が葉と根から出す呼吸と
大地全体の呼吸
自分の呼吸が調和してシンクロしていくとき
もう一つの音(鼓動)を感じます。
音としては捉えられないのですが、
偉大なる呼吸、とでもいうのでしょうか。
聴こえない響、溶け合う感覚
それに身をゆだねる
ああこれが宇宙との調和なんだなぁと思うのです。
冬になる前の少し暖かい日を選んで、
ぜひお近くの樹々の呼吸と合わせてみてください。
身をゆだねる大切さだったり、
生きる自分の旋律を探してみてくださいませ。
今日もお読みいただきありがとうございました。