徳のある人は人を活かす
小学校4年生の時の担任の先生は、
おそらく人生の中で、私に素晴らしい影響を与えてくださった方の一人です。
その先生の教えが
「その人の一番良いところをみて、その人と付き合いなさい」
私は何度となくこの言葉を思い出し、今でもその言葉をベースに生きています。
小学校4年生の私の家庭は、父が胃ガンで胃を全摘出するという子供としたらだいぶ精神的に不安定な時期だったのですが、その先生のおかげで私は救われました。
先生は、常に私の一番良いところをみて接してくれるのでとても伸び伸びと勉学に励み、当時一番得意なこと、作文でしたが見事賞をとらせて頂いた経験があります。
実は、先生に励まされた事はありませんでした。先生は、特に私に何をするわけなく、ただただ一緒にいて寄り添ってくれ、暖かい目で生徒を見てくださっていました。
先生が私たちの心に寄り添い、一番良いところを見てくださっていました。
大人になってから気が付いたのですが、自分が癒され・活かされる経験をしたのはこの時が初めてだったかもしれません。
一緒にいて癒される・活かされるとは、先生が私の一番素晴らしいところをみて接してくれたからだと思います。
素晴らしいところを誰かがみているだけで、その刺激でその人の中で発達し、育つ。
そして、能力として顕在化してくる。
おかげで、私がこの仕事についてから
その方の一番素晴らしいところをみてセッション、講習することができています。
(なので、クライアントさんや生徒さんと接すると常に凄いなぁ・・・ほんと凄いなぁの連続になります^^)
この小学校4年生の私の経験がなかったら、今の自分のような心で相手の方に接することはなかったと思います。
徳のある方というのは、この先生のような一緒にいるだけで相手を活かせる人なのではないかなぁと思います。
この先生、年配のベテラン先生だったので、ご存命なら100歳を超えてらっしゃるはずなので、もうすでにお亡くなりになっていると思いますが、こうして先生の教えを思い出す瞬間瞬間で、私の中でまたこうして会える。
今もなお、私を活かせしてくれている。
私も徳のある人に近づきたい・・・日々精進です。
今日もお読み頂きありがとうございました。